今年の古ネガですが、ネタが無くなってきていて、探してみたらこんなものが出てきました。
岩手の松尾鉱山の廃鉱跡です。
松尾鉱山は国内有数の硫黄の鉱山でしたが、天然の硫黄から石油精製過程で発生する回収硫黄が主流となったために閉山
残された鉄筋コンクリートの建物を各地の大学などが買い取り宿泊施設として利用しました。
これらの写真は、昭和49年9月 高校の修学旅行を兼ねた登山合宿で訪れた際に、自由時間に鉱山施設へ入り込んで撮影したのものです。
キャタピラではないブルドーザー(パワーショベル?)や手前の訳の分からない消防ポンプみたいなものなど、今ならもっと詳しく撮るんでしょうが当時はさらっとでした。
当然、線路も撮っていますが、1067oに見えるんで、坑内軌道ではなく、輸送用の松尾鉱業鉄道へと繋がっていたものだと思います。
この頃は、まだほとんどの建物が残っていたようなのですが、この後すぐに国の火災による延焼実験に使われ、木造の建物は焼失してしまったということになります。
鉱山施設への立ち入りは危険だからと自粛するように言われた気もしますが、この当時は、廃線跡とか鉱山鉄道などにはほとんど興味が無く、今思うともう少し詳しく撮れなかったのかと非常に残念です。
この時にリニューアルオープンの旧鉱山病院だった松尾校舎も2006年に老朽化により解体されてしまったとのこと、時の流れは止められませんね。
2023年12月31日
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