いろいろな方々のご尽力で、けむりプロの「鉄道賛歌」が復刊されました。
私は、元のほうを持っておらず、内容をじっくり見るのは初めて。
で、思ったことを少し・・・
1970年 時はSLブームの真っただ中、東京近郊から蒸気機関車が居なくなり東京駅からお別れ列車が運転、「すばらしい蒸気機関車」の上映等々 当時中一の自分は、国鉄の正式蒸機に夢中になっていました。
で、いつも思うのは、もう少し早く生まれていれば・・・ってこと。
最近はご無沙汰ですが、鉄研のOB会で大先輩が「C51が・・・とかB6が・・・」とか言う話をされるときもそうでした。
しかし、そうではないんですね。
今回の撮影データで当時皆さんが使っていたカメラのリストが出ていますが、そうそうたるもんですね。

これらにニコンSPとかですね。
現在、家にあるカメラと結構かぶっているので嬉しくなってつい、なんですが、これらのカメラは今だから所有してますが、40数年前ですよ!
当時、学生がこれらのカメラを使っていたってことは凄いことなんだと思います。
何を言いたいかというと、もしもう少し早く生まれていて、鉄道が、蒸気機関車が好きだったとしても、けむりの皆さんと同じような行動は出来なかったということ。
東京に住んでいるものが、北海道へ行く。しかも汽車の写真を撮るためになんてのは簡単には出来ない時代だった筈です。
私の家庭では、絶対無理だったと思います。いや絶対無理です。
昭和30年から40年代初めの大学生というのは今とは全く違い、日本社会のエリートだったということですね。
今でこそ、「鉄です。」って言えば、ほとんどの人がわかってくれますが、私の世代だって、学生時代は「鉄道が趣味で・・・」と言ってもわかってもらえず、面倒くさいからSLマニアです。とか写真が趣味です。とかいってごまかしていましたから。
それ以前の時代に、しっかりとこのような活動をされていたことに、尊敬と羨望をものすごく感じているということなのです。
最近になって、イベントなどで直接お話をできるようになった方もいらっしゃいますが、当時の世間の状況や、金銭感覚など今度お聞きしたいななんて思ってます。
そこで、ひとつ疑問
カメラリストにM型ライカが無いということ。
もう発売はされていたはずですが、使われていないのは何か理由があるのか、さすがに当時でも高すぎたのか・・・